2017年度 理事長所信

「一心」

~温故知新の心で新たな未来を切り開こう~

 

 

はじめに

 1978年、高度成長期に高い志を持った青年たちが、この地域の更なる成長を夢みて、心を一つにして集い、全国631番目の青年会議所として美浜三方青年会議所が設立されました。その後、一般社団法人三方五湖青年会議所と名称は変わり40年という長きに亘り脈々と受け継がれた創始者の想いは、諸先輩方の弛まぬ努力と実行力により、様々な進化を遂げ継承されてきました。

 しかし時代は刻々と変化し、物質的な豊かさは手にすることができた一方で、人間関係の希薄化、人口減少、高齢化問題、不安定な地域経済など、この地域は深刻な問題に直面しています。こんな先行きに不安を抱える現代だからこそ、三方五湖青年会議所メンバー全員が心を一つにして「明るい豊かな三方五湖地域の創造」に向かい一心不乱に活動し、地域になくてはならないリーダーとして、意識変革運動を展開していく必要があるのではないでしょうか。

 

一心とは、「多くの人々が心を一つにする事」また「心を一つの事に集中させ、専念すること」です。私たちがJAYCEEとして一心となり、組織力を高め、理想のまちを思い描き、創始から受け継がれる夢に向かってさらなる運動を展開し、希望溢れるひとを育んでいくことで、魅力あるまちの創造へとつながっていくと信じ活動を継続させて参ります。

 

ひとづくり・まちづくり ~地域の未来のために~

 三方五湖青年会議所はこれまで、三方五湖を中心とした豊かな自然と、ここに住み暮らす心豊かな人々とともに、様々なひとづくり・まちづくり事業を展開し、着実に成果を上げ一歩ずつ歩みを進めて参りました。中でもこのまちの最大の魅力でもある自然や地域産業を切り口とした事業は、地域の特色を発信していく上で最も重要で、この発展なくしては、我々の目指す地域の未来を創造していくことができません。このまちのちからである地域への関心と、今まで以上の活力を生み出すためには、住民一人ひとりが三方五湖地域の魅力を、自信をもって発信し、それらの個々のちからを結集し、心を一つにしていく必要があると考えます。

子供たちを取り巻く環境も時代を重ねるごとに大きく変化しており、学歴社会・少子化が進んだことで地域との関りが希薄になり、年齢の違う人たちとのつながりが少なくなってきたように感じます。私の少年時代は今よりももっと多くの経験や新しい体験の中から、大人とのつながりを持つことができ、家庭や学校では学ぶことのできない地域社会との触れ合いを経験することができました。家庭や学校では知識や感性を学び、地域では人とのコミュニケーションを学ぶことで、正義感や道徳心を養うことは、次代を担う子供たちの育成にとって大きな影響力になります。家庭・学校・地域が心を一つにして子供たちと向き合い、教育をしていく必要があると考えます。

三方五湖青年会議所の継続事業でもありますJCスクールでは、三方五湖地域の豊かな自然や、まちの魅力でもある地域産業、地域住民との関りをテーマに、子供たちが直接体験できる事業を展開してきました。規律を守り友達や関わりあう大人たちと協力することの大切さや、そこで得られる達成感や充実感を味わうこと、また、地域の特色を生かした仕事を改めて知ることにより、自分の住んでいるまちに興味を持ってもらうことは、これからの自分の将来を考えていく上での貴重な経験と自信になり、夢や目標を持つことにつなげていくことができました

本年度はこのJCスクールをさらに進化させ、将来を担う子供たちが地域の魅力を自分の言葉で自信をもって発信し語ることのできる未来を創出します。感受性豊かな時期の経験は、人生において大きな影響を与えます。希望に満ちた溢れた子供たちを一人でも多く育むためには、この地域を誇りに感じられる経験が最も重要であり、そのためにも、我々自身が生まれ育った地域のことを想い真摯に行動していくことで、周りの住民も巻き込み、大人の背中を子供たちに見せることが大切ではないでしょうか。ひとが成長すればまちも成長することにつながります。将来を担う世代がこの地域に戻り、今後の地域社会を盛り上げていくことで、このまちが今よりも発展し、誇りをもつ子供たちが一人でも多く増えていくことにつなげて参ります。そのためには、我々JAYCEEが率先して行動することは勿論のこと、志を同じくする、行政・教育関係・まちづくり諸団体との連携は必要不可欠です。心を一つにして共通した問題解決のために、協働して参ります。

会員開発研修 ~誇り高きLOMの形成~

 近年、青年会議所の会員減少は著しく、我々三方五湖青年会議所も他人事ではなく直面している最大の危機と言わざるを得ない状況です。JC運動を発展させ拡大していくためには、多くの仲間が必要です。

会員減少や増加につながらない理由としては、現代の背景や地域経済の衰退や家庭環境など様々な原因があります。しかし、我々が今まで経験したJCは単なるイベント設営団体でなく、「明るい豊かな三方五湖地域の創造」という共通の目的に向かって議論し合い、メンバー同士が切磋琢磨することで、互いに資質を高め合えること。その過程の中で義理と人情が生まれかけがえのない友情が芽生えること。そして、自らを鍛えることで更なる成長の機会を与えられることなど様々なメリットが存在します。このメリットを自分の言葉で伝えていくことができれば、必ず会員拡大を成功に導き、組織をより強固なものに進化させることにつながります。

そして、会員はJAYCEEとして日々の立ち振る舞いを心がけていく必要があります。会員としての自覚を個々が持ち備え、普段の生活の中でも三方五湖青年会議所の存在を高め、会社や家族や地域住民により良い影響をもたらすことによって理解を得ることが重要です。

我々の目指す地域の未来の実現のためには、今よりも会員を増やし、さらなる運動を拡散しなければなりません。そして事業への理解や参加を促すためにも個々の人間力を高めて各々が幅広く発信していくことにより、多くの人々に三方五湖青年会議所を認知してもらい地域にとって必要な団体とならなければなりません。その為にもまずは、会員拡大を今年度の最大の課題と位置づけ一心に取り組み、そして大きな目的に向かって、多くのメンバーと心を一つにして誇り高いLOMを形成して参ります。

 

40周年の節目を迎えて ~新たな時代への挑戦~

 我々三方五湖青年会議所は創立30周年の節目に決意と活動指針を掲げました。「創ろう 笑顔で暮らせる美しい三方五湖」「育もう 健やかで心豊かな青少年」「鍛えよう 地域に貢献できる人間力」の活動指針を道しるべとし、常に胸に刻みながら「明るい豊かな三方五湖地域の創造」に向かって運動を展開して参りました。

 

 我々の目指す地域の未来とは、ここに住み暮らす全ての心豊かな人々が地域の一員としてお互いを尊重しあい調和のとれたまちを形成し、誰もがこの地域の魅力を、誇りをもって発信することができる地域愛に満ち溢れた三方五湖地域です。これの熱い想いを原動力として「このまちのためにできることはないだろうか」「魅力あるまちに少しでも近づくために、何をするべきなのか」を模索し我々は39年間歩み続け、これまでに大きな成果を残して参りました。

時代の変化と共に、柔軟に対応しつづける運動をこれからも永続的に行っていく為にも、40周年という大きな節目で、三方五湖青年会議所自身を今一度見つめ直し、まずは関わって頂いた全ての方への感謝と敬意を伝え、これまでの歩みを検証する機会にします。そして今後の社会変化にも対応できる組織作りを目指すために、創始からの想いと今までのつながりを尊重し、50周年・60周年に向かって、新たな地域の未来を描く機会とします。

この創立40周年を機会に、メンバー一人ひとりが、創始から受け継がれる想いを再確認し、何のために運動を続けているのかを常に意識し、大好きなまちのことを一心に想い、決意と覚悟をもって歩んでいきましょう。

おわりに

 この地域は創始以来の諸先輩方による若く熱い情熱で経済的にも発展し、現在の我々の豊かな生活をもたらしています。先輩諸兄への敬意と感謝の気持ちを忘れることなく、この地域の更なる発展を目指すためにメンバー一同が一心となり、JC運動を拡大して参ります。

そして我々は、この三方五湖地域の為に現状を把握し、先駆けて様々な課題を見つけ出し、信じた道を進み続ける必要があります。だからこそ現状に満足せず、あらゆる可能性を模索しながら変化を恐れず、能動的に行動しましょう。そして、メンバー・行政・地域住民とのつながりで、一心一体となって取り組む運動こそが、今後の三方五湖地域のさらなる成長につながり、新たなる未来を切り開くと信じて邁進して参ります。